部屋の片隅に積まれるBorn to Be BlueやCADILLAC RECORDSのDVD
そして流れてくるK Rock Radioの90年代のヒットソング
WeezerのEl Scorchoを聞き流し彼はそれらをそのままに部屋を出る。
バッファローチェックのネルシャツを羽織、TシャツにはSound Gardenのリプリントながら幼少期から使っていた程よいクタりが見られ、パンツはディッキーズに足元はVansのEra。
高校時代の名残と西海岸のティーンが混ざったような彼が向かう先はとあるスタジオ。
着くや否やソフトケースから出すフェンダーのストラト。
あの日あの時みた美しいムスタングを買い、1つのバンドに夢中になったあの日。
しかし夢中になればなるほど気がついてしまう自分がいる。
そう「彼のようになれない」
音の作り方も手癖も歌い方も、全部真似ても彼にはなれない。
そう思いバイトして新しく買ったギターはどこにでもある黒のストラト。
今は仲間達と自分の音を作り、鳴らし、自分達の時間を作っている。
ボーカルのアントニーはラップが上手く、ベースのフレアはスラップの達人、そして機械のように寸分の狂いもなくリズムを刻むチェド。
バンド名はWhite Sauce Macadamia Nuts(ホワイトソースマカダミアナッツ)だ。
誰かの真似や誰かになろうとなんて思わず、好きなものに夢中になり自分を表現している。
そう、彼の名前は、
ジョン・フ・・・レシノ!!!!
(誰やねん!!!!)
マナミス、とても格好良いので見てください。