久方ぶりにお客さんに飲みに誘われたんです、先日。
そこで向かったのはここ。
自分が思う静岡で一番カッコイイ店。
別に珍しいウイスキー扱ってるとか、イケイケに流行っているわけじゃないんだけど20代の酒飲み始めた時に先輩に連れてきてもらってからずっと来続けているお店。
仲良いお客さんなんかには絶対おすすめしてるから知ってる人も多いはず。
確かここは創業28年とかだった気がする。飲食店としてその長さも凄いですけど、どの時代も「格好良い店」として周知され営業し続けてるのが私としてはかなり刺さる。
毎回来ると身が引き締まりまる思いでベロベロになっています。
そこでこの前はカウンターで何飲もうか迷っていたところ、目に入ってきた1つのボトルがありました。
これ。
Boutique Y Whisky Companyって言う割と若いインディペンデントボトラーらしいです。
ボトラーズという事で生産量が少ないため、それを補う手段として500mlという通常よりも少ない量でボトリングしているみたいなんだけど、店側からしたら500mlでこの値段か、、、という感じみたい。
そして何が面白いってこの1本、世界の14ヶ国のウイスキーを独自にブレンドしたもの。
そりゃ頼むよね。
でもさ、マスターから「俺もまだ飲んでないからどうやって飲めば良いか分からん」と言われてとりあえず男はストレートの一択ということでオーダー。
うーん、芳醇でスモーキー!!!
ということはなくて、若い割にまろやかで美味い。イケるやん!!って思ったんだけどさ、、、
後ろのラベル見てたら「コーラ、ジンジャーエールではよく割るよね」「緑茶、これと混ぜたら最高」「if you're not a fan of mixing whisky...」(もし割るのが嫌いだったら・・・)ってストレート全然お勧めしてないの。ウケる。
でも美味かったし、このパッケージやブレンドの仕方など考えるとかなりナチュラルワインに近い部分があるかなと。
こういうアングラな人達の革新的なやり方って凄く好きで、それが例え失敗でもこっちは楽しいしそれで良いと思えるんですよね。
だからナチュラルワインも好きな生産者の新しい1本がクソ不味くても怒る。うん、不味いのは無理。
というのは冗談だけど、それを許容して楽しむのが正解かなと思います。
まぁここのBoutique Y Whisky Companyのボトル調べたけど、どれもブルーラベルより余裕で高くて笑った。
誰か買ったら連絡ください。
そしてその後、一杯だけ飲もうということで最近営業を再開したとあるバーに。
このバー、私がそれこそ上記のお店に先輩に連れて行ってもらった時から世界的空間デザイナー「倉俣史朗」が手がけた最高の店があると話を聞いていたのですがずっと休業中で。
だから少なくとも10年くらいは休んでいたんじゃないでしょうか。そしてその10年の間に私の中で伝説と化したお店です。
素晴らしい空間で音が良い。というか音の跳ね返りが気持ちいい。そんな感じの空間。
落ち着いていて、洗練されていて、何より男2人で来る場所じゃないなと。。。
この日はGin and Tonicに当店別注として作ってもらったサファリジャケットを着用していたんだけど、日に日に裾のほつれと全体のシワが激しくなり私としてはとても好みな風貌になってきました。
しかしこれ以上ほつれ、またダメージが入ったりしたらどの店にも行けなくなるんじゃないかという一抹の不安はある。
でもそれが格好良いんだよね、自分の中では。
格好良いって難しい・・・