Type57 Gray

¥42,900

Old and New

毎シーズン実験的にコレクションを出しているISSUETHINGS

(今シーズンのルックブックにも「各型(Type)における断続的な実験と検証、その現在地」となっています)

そのため1stコレクションから続いている要素を多く感じるものもあれば、新しく感じる作品もあるのがこのブランドだと思います。

しかし今回のType57はその両方を感じる作品かなと見ていて思います。

その古くも新しい作品を解説していきます。

まず目に留まるこの加工。

YouTubeの動画内でも話しているように特殊な染色を施した後にストーンウォッシュで洗いをかけることで、このような独特な表情になっているとのこと。

ぱっと見はダーティな佇まいなのですが、よく見ると汚し加工というよりも鉛筆で擦ったような不思議な色合いになっていることに気づきます。

ブランド初期のエアブラシとは違い、一見汚そうですが色に奥行きを感じてかなりアート寄りな空気になっているのです。

素材はキャンバス(コットン100%)

加工でデザイン的特徴を付与しているがために分かりやすいロゴや高級素材を使わないのがISSUETHINGS流。

ここが本当にISSUETHINGSらしく面白い部分で、やはり初見ではキャンバスと認識するのが難しいほど加工が凝っています。

しかし手に取った途端に「え、キャンバスなの、この生地」と驚かされるような作り込み具合。

素材やブランドネームに頼らずともお金を払おうと思えるようなデザインをしていると思います。

シルエットはストレートシルエット。

腰から一直線に裾まで落ちていて裾周りの動き方とてもエレガントに思えます。

そして裾周りにゆとりがあるからこそ丈詰めのバランスでクラシックにもモードにも振れ、合わせる靴やアウターの印象も一変します。

加工のインパクトが大きいのでそのイメージになりがちですが、穿いてみると汎用性の高さやいつもとは違った雰囲気を演出でき、ファッション的なアイテムとしても高水準だと感じます。

これで173cmがサイズ3を着用し丈は自ら調整して短くしています。

冒頭でも言ったように今回のコレクションでは1stのような汚れ加工やダメージ加工が入っている作品がありますが、それがデザイナーの自己満で終わらないというか受け取り側もしっかりファッションに反映できるデザインになっているなと感じます。

昔のような尖りを感じつつも、こうやってヒールブーツと合わせて優美に見せられる。

加工もこうやってみると濃淡というか、、、本当にデッサンされているような見え方になりますね。凄く面白い1本です。

加工は表面だけなのでロールアップすると裏面の無染色の色が出てきます。

丈詰めをせずともロールアップで遊んでも違和感なく使えると思います。

あとはやはり靴ですね。画像のようにヒールブーツでもスニーカーやサンダルでも空気感が全く変わるのでその辺りも楽しみたい所。

ブランドのエゴを感じつつも「何と合わせようかな」とイメージ出来るこのバランス。

ブランドとしての成長を感じざるを得ない作品です、是非。

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