Super Milled Pure Cashmere Sweater Orange
素材 / 高純度カシミヤ100% (Almost Pure)
*縮絨加工によりサイズに個体差がございます。ご了承ください
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純度100%カシミヤセーター
カシミヤのセーターと言えど、ここまでこだわり抜いた代物が今まであっただろうか?
というのもこのセーター、ピュアカシミヤを使用しつつサイドシームやアームホールの編み糸すら同じピュアカシミヤの毛糸で編んでいるのである。
そう考えると昨シーズンULTERIORではピュアカシミヤのセーターがあったが、更にカシミヤとしてもセーターとしても純度をかなり上げてきましたね。
もちろん単純にピュアカシミヤを使っているだけではないので、しっかりULTERIORらしい哲学を感じてもらえると思います。
まずピュアカシミヤについてですがこの言葉が何を指すのかというと、基本放牧されている生き物から毛を刈り取って生地にするので高い確率で餌や木屑などが混じっているのですが、それらを取り除き「不純物を限りなく少なくしカシミアだけで構成した生地」をピュアカシミヤと言います。
しかもその生地と同じ毛糸で「縫うことなく」リンキングという編みだけで作られたピュアカシミヤ&ピュアセーターということになります。
そしてここが1番面白いというか、ULTERIORらしいなと思うのがそもそも希少で高価なピュアカシミヤを1.5倍のサイズで最初に編み立ててそれを縮絨加工(熱や洗いによって縮ませる加工)で現在のサイズに収めているということ。
ピュアカシミヤ、そしてピュアカシミヤの毛糸で編まれたというだけでも充分素晴らしいのに、更に縮絨で生地に変化をもたらしている。
故に生地は肉厚で弾力があり通常のカシミヤでは感じたことのない感触を味わえます。
またリブは切り替えられておらずノーシーム。アームホールとサイドシームくらいしか切替部分がないのも特徴。しかも表面は毛羽立ちをあえて出して表面の編みを見せないように、シームレスに見せている。
つまり手で編まれたモノのように継ぎ目が見えないように作られているんです。
ULTERIORのJornalを引用しますがそこには「そしてこの作業(縮絨)は、一つひとつ職人の手作業によって行われるために個体差が生まれ、厳密に全く同じものを作ることができない方法だ。だがそうすることでしか出せない風合いがあり、そうすることではじめて生まれる軽さがある。」と書かれており、フルリンキングと縮絨によって与えれた空気のような軽さは「着やすい」と言うよりも「心地良い」と思うレベル。
シームレスという見た目と毛羽立ちのある表面から私見ですが編み物と言うよりも「フワフワした毛の集合体」と言う気体に近い感覚があります。
なので1枚で着た時のリラックスした顔はもちろんですが、軽いためアウターの中にも仕込みやすいです。
一級品の質の良さに加えニットとしての汎用性の高さも持ち合わせているためJornalの最後には、
「例え毛玉だらけになっても、大切にしたいと思える一着として特別な関係を築けるような存在でいたい。それは、「これでいい」ではなく、「これがいい」と感じられるもの。そんな存在を目指している。」
とあるがまさにそうなるためにデザインされている事が、この作品を紐解いていくと分かりますね。
美しく目を引くオレンジはあえてフォーマルなジャケットに組み込むと色が更に引き立ち綺麗です。
またフォーマルの堅さを和らげてくれるような、そんな色でもあります。
カジュアルな色だから故にハマるアウターやジャケットがあると言う事ですね。
汎用性が物凄く高い色ではないですが、ハマれば間違いなくシャレた合わせになるオレンジ。
上質なセーターだからといって置きに行かずにチャレンジしてもらいたい色です。
本人が袖を通して気持ち良いのはもちろんですが、側から見ても素材の良さや色の美しさを感じるようなセーターでは珍しく迫力を感じませんか。
兎角ブランドや素材を話さなくとも「上質なセーターを着ている」と視覚的に周知してしまうような作品だと思います。
しかも着さえすれば洒落てみえる綺麗な色なので間違いなく袖を通す回数は増え、長く付き合っていける1品になるのではないでしょうか。
顔にシミやシワをケアするように、このセーターもケアしてお互いの変化を楽しんでください。
一生物に出来るポテンシャルを持ち合わせたセーター、是非。