MOTO38 Charcoal Black
素材 / コットン90% ヘンプ10%
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「フランス軍のM38モーターサイクルジャケットの前合わせの深いダブル仕様を軽快に着こなせれば!」
とブランドの説明にあるようにヴィンテージのオリジナルの肩まわりに出てしまう特有のボリュームを素材によって落ち着かせ、タウンユースに羽織りやすくしたこちらのMOTO38
素材の特性が生きることでこの作品の良さも出ると同時に目指していた"軽快に着こなす" という部分が完全にマッチしている1枚です。
そして「大きなダブルの前端をボタンを止めずにラフに着て頂くのがおすすめです」この1文のように丈夫さを求め硬く作られた生地にはない着こなし、そして雰囲気を纏っております。
生地は説明にはかなり詳しく書いてあるのですが多分そのまま見ても訳が分からないと思うので簡単に説明すると、空紡や壁撚りなどのコットンヘンプ。しかも壁撚りのコットンは超長綿を使用しているという変態ぶり。
そのそれぞれの糸の形状や縮率さから表面には強く生地感が出ており生地だけでもかなり迫力のある見た目になっています。
それでいて"羽織る" という言葉がぴったりハマるような軽さも持ち合わせています。
袖を通せば冒頭にある「フランス軍のM38モーターサイクルジャケットの前合わせの深いダブル仕様を軽快に着こなせれば!」というゴールを目指し作られた生地だと納得せざるを得ない生地になっていると思います。
デザインはM38のオリジナルにあるように湾曲したフロントの打ち合いが特徴的。
そして画像はフロントを閉じていますが開けて前端が揺れるように開くのはダブルのジャケットのような、はたまたフリルのようなそんな独特な見た目になっています。
ブランド側からも「オリジナルのM38を着用させたことのある方にこそ、是非羽織っていただきたい1着です」とあるようにコットンキャンバスの硬い生地のM38とは違った力の抜け、それが小慣れて見える1枚です。
何よりとてもモードなのですが、それがモードを作ろうとしてモードになったデザインではないのも面白い部分ではないでしょうか。
着た時の生地が体に馴染む感覚やフロントの打ち合いがドレープになる具合などはオリジナルにはない着こなし、デザインかなと。
そしてその生地とデザインが作り上げる男らしさに惹かれませんか?
ミリタリーの空気というよりも殺伐としたパリの空気に溶け込むような、そんなモードでシブい雰囲気があるように感じます。
着飾るような感じではなく本当に袖を通すだけで格好良いような、そんな1着です。
173cmがサイズ42を着用
インナーはLinen crew neck sweater contrast seams detail
パンツはD.D.P. Trousers
ブーツはSide Zip Heel Boot
やはりインナーはクルーネックでフロントを開けた時にさっぱり見えるようにレイヤードした方が綺麗ですね。
この何も考えず羽織ってる、くらいの力の抜けた表情は独特。煙草、ウイスキー、木枯らしが似合いそうなシブさにもとても惹かれます。
色もCharcoal Blackと独特な色合いをしており墨黒でもなければ綺麗なブラックでもない、かなり深めのネイビーブラックにややシラっちゃけた部分もあるような、なんとも表現し難い色合いになっています。
しかしそれ故にこのモードさが生まれ、かといって均一なブラックとは違い生地の質感やドレープの揺らぎなどが視覚的に分かるのかなと。
ほぼアンティークのような見た目になった素晴らしい生地、色です。
ブランドの説明には前を開けて羽織ってくださいと書いてありますが、男性ならばわかると思うのですがこの閉めた時のカッティングやネックのデザインが凄く好きです。
開けていた時の力の抜けた感じとは打って変わりいきなり本気出してきた、みたいなこの表情。
もはやリバーシブルくらい開けている時と閉めた状態で顔つきが違います。
両A面とは言いますがこちらは本気で表面で2通りの雰囲気を楽しんで頂けます。
AUBERGEらしい拘りが詰まった1枚、是非袖を通して感じてみてください。