Eugene / Charcoal
素材 / コットン100%(スビンコットン100%コーデュロイ)
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Aubergeがヴィンテージアイテムを再解釈、そして現在の日本の技術の最高峰と言っていいレベルの生地に載せ替え、且つ現代ファッションに落とし込み易いようにマイナーチェンジをして作品を作っているのは頭では理解しています。
しかしそのレベルがシーズンを追う毎に異常なほど高くなり、全作品が目玉になりうる存在感と迫力になってきていると感じます。
こちらのEUGENEもそうです。
展示会に行けば何の気なしにラックに掛かっているのですが蓋を開けてみれば物凄い労力と絶妙なバランスで作られていることに気付きます。
原型となっているのはデザイナー小林氏が古着屋で見つけた19世紀後半のサックコート。
メンズ服の原型とも言えるような代物でジャケットとワークブルゾンが同居したような佇まいはヴィンテージ特有なモノを感じます。
そのためフロントは4つボタン、胸ポケは斜めにカッティングし胸回りは膨らむように設計、ウエストポケットも脇側についており着用して初めて綺麗に見える作りになっています。
そして素材がスビンコットン(コットンの全生産量における1.5%ほどしかない希少な超長綿)を使用した超高密度のコーデュロイ。
まず超長綿でコーデュロイを作るという発想がなかったのでかなりの驚きです。
そしてそのコーデュロイを岡山にてデニムと同じように芯まで染まりきらない製品加工を行うことで表面にダメージを与えず染めを施しています。
そうすることでスビンもきめ細かい表面を殺すことなく色の奥行きやヴィンテージのクタリを出しているのです。
そしてブランド側の説明の最後の一文にはこう記されています。
「かつてのポールハーデン的な歪みの迫力があります」
そうなんです。
Carol Christian Poellと双璧をなすアルチザンブランド「Paul Harnden」はユーロヴィンテージをガチガチに作り込んだ生地で作品を作っているブランド。
その行き過ぎた生地の作り込み方ゆえにそもそも独特なシワがあったり歪みがあったりしています。
このEUGENEにも確かにと思える歪みを感じます。
173cmが42を着用
Glove / Leather Glove(IRENISA)
YouTube内でも言っていたハイネックニットにレザーグローブのスタイリング。
テーラードジャケットほど畏まらず、かといってデニムブルゾンほど砕けない見た目で男らしくシブい空気に。
特に私が思うのは"色"
ややブラウン掛かったチャコールは光沢、そして畝の濃い部分と陰影が素晴らしく着用するととても美しく色合いが表現されます。
作品の説明の時にあまり価格の話はしないようにしているのですが、このEUGENEはこれだけやっていてこの値段なら納得出来るなと思います。
そして使い込んでクタクタになった表情も見てみたいと思いませんか?
満足できる1着だと思うのでサイズが合う方は是非。