mehve/silk

¥242,000
3 肩幅52cm 身幅65cm 着丈115cm 袖丈64cm

シルク100%、そして現在のドメスティックブランドにはないような存在感を放つdaisuke tanabeのMehve / silk (silkと表記されているのは同モデルで別生地のモノがあるからです)

ハンガーに掛かっているだけだとその柄に目が奪われる、、、というか奪われすぎてしまうのですが実際はシルクで構成された生地の柔らかさや質感、そしてギミックなど面白い要素が沢山詰まっております。

「長くて使える良いものを」という感覚は大事ですが「地味なモノを選ぶ」と言う事とイコールではないなと、このコートを見ていると感じます。

シルク100%なのですが着物のような表面がソリッドな織物ではなくモール糸という毛足のある糸を使い織り上げたオリジナルの生地になります。

そしてそれによって表面の滑らかさは勿論、着た時の生地の美しい垂れ方や膨らみ、そして脱力感が堪らない空気を作り上げます。

上記に書いたようなシンプルなメルトンのコートには間違いなく無い空気/雰囲気を作り上げることができると思います。

そして作り(デザイン)も面白い。

トレンチコートをベースに襟はスタンドにするとスナップボタンで留められるのですが、更にその上からチンストラップで留めることが可能。

フロントは比翼仕立てなのですが大きめのガンパッチを先ほどのチンストラップのように上から留められます。

そしてポケットは左身頃はフラップのアウトポケットの対して右身頃は片玉縁ポケットになっております。

背面にはアンブレラヨークが配されており何処を見てもギミックが詰まっているような、そんな作りに仕上がっています。

シルエットは173cmがサイズ3で緩めで、開けて着た時のシルクの生地が靡く脱力した感じが堪らないです。

かと言ってガッツリ首元まで閉めてしまってもモードな佇まいが加速して格好良い・・・

何よりこの空気を久々に感じたなと言う気分になります。

本当にインポートブランドのような存在感、破壊力を感じるとともに服としてしっかりファッション出来る次元で作品を成立させているなと思います。

173cmがサイズ3を着用

このモードでいながら現実と切り離され過ぎていないと言うか、リアルクローズとして成り立っているバランスが非常に良い具合ですよね。

あとYouTube内でnさんが言っていた「胸元のパーツの多さが目を引く」と言うのがこの着用で分かる気がします。

生地の作り方も、生地の使い方も上手いなと。

個人的にはキャップのようなカジュアルアイテムと合わせても良い感じなのかなと思います。

むしろこれが綺麗なギャバジンでチェスターコートだったら出来ない合わせですが、この生地と柄がコーディネートを楽しくさせてくれています。

"本当に着ていて楽しい"

そこを強く感じる1枚です。

非常にお勧めな作品です、是非!

×