Civil Charcoal Brown Herringbone

¥66,000
Bispokeにてお好みのサイズに仕上げます

Classic&Mode

ビスポークブランド、Gin and Tonicの新作はワイドトラウザー。

これまでの作品たちがデザインが入っているのが普通という流れだったので、ここまでデザインが削ぎ落とされているのが珍しく感じます。

しかし視覚的に分かるデザインではなく、穿いた時のシルエットや質感という部分が非常に凝っていて面白い1本。

つまりデザインされてないようで着用時にしっかりと現れるデザインが施されています。

そしてそれは非常にクラシックであり、モードで現代的でもあります。

まずフロントのタック。

片側に2.5cmと1.5cmの2箇所にタックが入っており計16cmタックで縮めています。

その縮めた分が着用することで綺麗に広がり裾に向かって堕ちていく、、、そんな設計になっています。

生地が生地なので初見では凄くフォーマルな印象を受けると思いますが、こうやってディティールを紐解いていくと非常に現代ファッションに落とし込みやすいような細工に気づきます。

そしてよく見ると分かるのですが、実はサイドシームレスになっております。

通常こういったトラウザーのようなパンツではサイドシームレスにはしない、というか両脇のシームから削ってテーパードさせるので必須になるのですが、こちらはワイドシルエットでむしろ着用時に筒状になり先ほどのタックと相まって綺麗に膨らむように設計されています。

また歩く際には裾が靡き振れるような仕草とくびれが生まれフレアしているような広がりを見せます。

その優雅さたるや完全にモード。

テーパードスラックスのような堅めのパンツにはない余裕が感じられるのです。

面白いのがこの生地・色に関してもフォーマルでありモードな部分があります。

生地はWool 100%ですがSuper〜のような細い繊維を使っているような肌触り滑らかでウール特有のイヤな毛羽感は一切感じない生地です。

そしてそれをヘリンボーンにしているのですが1本は黒の糸、もう一本はブラウンとグレーの糸になっているため見る角度やタイミングによってブラウンが強めのチャコール、チャコールが強めのブラウンというような色に違いを感じます。

ぱっと見はチャコールグレーで凄くクラシックなのに実は色を混ぜて遊んでいるという手に取った人にだけ分かるファッション要素高めな生地なのです。

しかしこのパンツほどハンガーで吊るしてある状態だと良さが伝わらない作品は他に存在するのだろうか・・・

個人的に穿いた時のギャップがかなりあるように思えるのですが、それはやはりストンと墜ちるストレートダウンワイドと呼びたくなるようなシルエット。

そしてサイドシームがないことで裾が揺れ画像のようにフレアのようなくびれと膨らみが生まれる。

もちろんフロントのドレープの陰影や柔らかく大きな畝になるシワもとても美しいです。

穿く前はクラシックで堅牢なイメージだったのに穿くと非常にモードでファッションしている。

本当に印象が変わる1本です。

サンプルはやや大きめに上がってきているので私でも少し大きめです。

ビスポークでお好みのシルエットに製作可能なのでワイドでも細身に変更してもお作り出来ます。

その細かいディティールを話し合っている最中が1番楽しいんですよね。

このページから通販をご利用の方は仮縫いを挟んで製作しますので安心してご希望をお伝えください。

シンプルながら非常にモードでファショナブルな作品です。

是非穿いてみてください。

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