10/18日午後11時30分。

 

私はというと自分の誕生日を目前にしてコラムを綴り始めた。そう、酔っているからである。

 

最近のワタクシ河村はというと、nさんと顧客さんの接客中にパンツの話になりその際にnさんか「けーすけはマジでケツがデカいからな」と急激なディスりにあったり、先ほどacaciaに向かう際に隣のワイン屋 Alternaの電気が付いていたもんだから(定休日に)従業員が仕込みしてるんだと意気揚々と入って行こうとしたら女性客がいてオーナーなのに気を使ってacaciaに戻るというちょっとした恥じらいを感じて35を迎えようとしている。

 

そんな達成感と恥の繰り返しによる経験が今の私を形作っているのである。

 

そしてそんなゴミカス同然な私にも好きなものがある。

 

バンドで言うとblink-182が当てはまるんじゃないだろうか。

 

彼らは1990年台後半から2000年代初頭にポストパンクロック〜ポップパンクとして芽を出しアメリカを中心に活躍したバンド。

 

ベースのマークはおおらかで今では番組の司会をやったり、ドラムのトラヴィスは史上最高のパンクドラマーと称され、ギターのトムはパンク界のトムクルーズと言われGreen Dayと全米対バンツアーを回るほどの人気を得た。

 

しかしセルフタイトルアルバム Blink-182をリリース後、無期限の活動休止に入ってしまう。

 

その頃私が手にしていた情報としてはトムとマーク&トラヴィスで対立が起きマネージャーを通して関係が悪化。のちに活動休止に陥ったという話。

 

そしてその活動休止後、マーク&トラヴィスで組まれた+44というバンド内でリリースされたアルバムに入っている「no,It isn't」という曲の冒頭「Please Understand...」(分かってくれ)とこうなった結果を歌った曲まで存在するほどである。

 

歌詞的にも青春、女の子、成長のような内容でバンドに親しみやすかった分、内部分裂での活動休止は衝撃的に思えた。

 

しかし2008年にドラマー・トラヴィスの乗っていた飛行機が離陸後に滑走路からフェンスに突撃乗っていた添乗員含めほとんどが死亡した中でトラヴィスとDJ AMは一名を取り留めるという奇跡が起こる。(のちにDJ AMはオーバードーズで死亡)

 

その奇跡からバンドは活動再開、Neighborhoodsというアルバムを出す。

 

しかしギターのトムが「UFOを探す」とまた脱退。トラヴィスはメディアからの質問に「彼が何か見つけることを願っている」とコメントし再度活動休止。

 

マジで何やってんだと。年を重ねるごとに金や時間の関係で昔のような輝きは失われてしまうものなのか。そう感じていた。

 

そんな中、ベースのマークが癌を患う。

 

闘病生活をSNSに上げておりオンタイムで見ていた私は本当に大好きだった、憧れのような人物がもしかしたら死ぬかも知れないという恐怖すら覚えたほどだった。

 

しかし闘病の末マークは復活する。

 

トラヴィスは飛行機事故で奇跡的に生き残り、マークは癌を見事克服、トムはUFOを探した。

 

そんな3人がまたバンドを組み新たにアルバムを出すのだが、シングルカットで先行で出された曲が「One More Time」という曲。

 

歌詞を読めば

一人から兄弟になり、兄弟からまた一人になった。(トム)

病気を患わないように言ってくれたり、飛行機事故にあわないように教えてくれたらよかったのに(マーク)

と彼らのことを歌っているのである。

 

泣いたね。

 

高校生の時に初めて聞いてずっと好きだったバンドが幾多の困難を乗り越えてまだ活動しているってことが。

 

前にも書いたけど最近は「何かをずっと好きでいる」って相当大切なことなんじゃないかと思っていて。

 

こう言うファッション関係にいるとジャズやピアノ奏者を知っているのが格好良いみたいな風潮があるんですけど、いや音楽ってそれだけじゃないしって思ってしまうんですよね。

 

だったら昔からX Japan好きで全部話せる、、、みたいの人の方がこっちもテンション上がる。

 

逆に過去しか評価しない人はマジでつまらない。

 

あなたがどうしても好きで離せない何かを熱量持って伝えてもらった方が私も興味が湧くかなって思います。

 

35歳になっても恥ずかし気もなく煩い音楽が好きだと言えるし、何かを真剣に突き詰めるって大事だなって思います。

 

周りなんで気にせず自分という刃を磨き続けろ

 

34歳最後にこう綴っておきます。

 

Happy Birth Day 俺

 

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