CCU

Boxtailored Jacket / Cow Suede

¥102,300

「今季(2025SS)はテーラードジャケットタイプがおすすめです」とブランド側からおすすめをよく伝えられることがよくあるのですが、実際イメージと違って断念することがあります。

しかしこのジャケットのサンプルを着た際に近くにヌバックレザーで作られたショーツがあり「このジャケットもヌバックだったらイカしてるんじゃないか」とスムースレザーのサンプルだったジャケットをヌバックでオーダー。

それが奏を功して納品され試着した直後に"これ買いますっ"と決断するほどの作品に仕上がりました。

そのヌバックレザーは今季よりシボの強かったモノからシボの少ないパキスタンレザーに変更されており、そのおかげなのか表面はワックス加工でも施されたような鈍い光を放つ無骨な面構えに。

そしてヌバックということで表面を起毛させているのですが、触り心地が吸い込まれるような滑らかさでシルキーというよりもカシミヤのヌメリに近いような肌触りになっています。触れた時点で質の良さとその柔らかさに驚くと思います。

何よりテーラードタイプのレザーなのに嫌らしさがないというか、ヌバックにしたことで肩の力が抜けたのが個人的にとても良かったなと思います。

シルエットはBoxtailoredということで肩幅・身幅を出してあるのですが、着丈を調整した上に柔らかいレザーで作られているので着用時にそこまでオーバーなシルエットにはなりません。

そして襟は小さめに作られておりヴィンテージのワークジャケットのような見た目をしておりボックスシルエットなこともありジャケットとブルゾンの間のような見た目になります。

というかブルゾンベースに襟がついているような感覚の方が的を得ているかも。

ただその襟が非常に大人に・そしてエレガントにヌバックの表情を昇華してくれるのです。

YouTube内でも話しているのですが「ヴィンテージの面構えなのにブラックのヌバックというのがモードでなんとも言えない空気感だね」ということ。

ジャケットのカチッとした見た目と横幅を持たせたボックスシルエットとヌバックがモードで所謂ジャケットとは一線を画した存在感があるなと思います。

着心地や言ってしまえば価格だった相当頑張っている値段設定のCCUですが、これは見た目や着た時の雰囲気という服として1番重要な部分がしっかり備わっています。

173cmがサイズ2を着用
パンツはWol Easy Cargo Pantsを着用
ブーツはSide Zip Heel Boot

シンプルにMAYKAMのカーゴとの合わせが個人的に大好きです。

レザーの質感はしっかりあるのに見た目はジャケットという面白い出立ちですよね。

そしてシルエットが考えられているためにジャケットタイプでも頑張っている感じがしないというか、なんならちょっと疲れてるまである表情が男じゃないですかね。

堪らんです。

私としては襟を立てて着用するのが好み。

というのも襟が小さいからバンドカラーのような感じに見えて、レザーの表情も相まってアルチザンブランドの空気を感じてしまいます。

その空気も演出できるなんてもう!!もうっ!!!だ〜い好き。

YouTubeの着用部分を見てもらえると私の熱量も伝わるかなと思います。

今までになかったタイプのジャケット、是非袖を通してみてください。

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