昨日Wataruさんが10/4-6で行われる薫り祭で先行発売する衣服をYouTubeにて紹介していました。
当店でも取り扱いのあるOutsiderをGin and Tonic側に別注で別素材・別仕様で作ってもらった作品で、そもそも手縫いで大半を縫製する作品に更に深みが加わったなと思います。
しかも黒の色合いが格好良い・・・
当店のヤク素材よりも綺麗なのですが綺麗過ぎないその感じ、ええやん。
これは是非手に取って見ていただきたい代物です。(実はもう一個激ヤバな作品があります)
そしてその動画を見た後に出てきたのがこちら・・・
バングラディッシュにおける縫製工場の低賃金労働者の話なんですけど、一日10~16時間働き¥20000/月 10歳前後の子供が深夜1時まで働きもらえるのが20~30円/1日という現実。
レザーの鞣しも有害な物質を使い、靴などに使う接着剤はシンナーのように吸い込むとトぶということで若い人の中で麻薬として蔓延しているようです。
アパレルってもちろん見た目が重要だしブランディングなどもあると思いますが、ここまで節操がなく利益重視だとは・・・という感想を持ちました。
こういう時に出てくるのが雇用があるだけマシという話ですがだったら定価上げて還元できるような仕組みにしろよって毎回感じます。ただそれじゃ売れないファストファッションブランドってことなんですよね、結局。
決して高いものを買えという訳ではないのですが、私は日本における「高価なモノを持つのは悪」という風習も嫌いでやはり高価なものはそれなりの理由があるし、その理由に納得してお金を払うべきだと思っています。
そして安いものには安い理由があるということも。
上の動画を見たら「安いものこそ正義」なんて言えなくなりますよね。
しかもWataruさんの動画を見た後だったのでその落差に余計やられました。Wataruさんが販売するシャツは3日半掛かるのに対しファストファッションのシャツは1日に考えられない量が作られ、しかも働いている人には数千円しか支払われない。
そして極め付けはこれ。
そんな環境の中作られた服は最悪売れなくてもセール、そして焼却処分する方が利益が出るということ。
これを見た時に「食えない量を頼んで馬鹿みたいに喰う太ったおっさん」みたいだなと思って、大企業って擬人化したらそんな感じなんだろうなと。
嫌悪感しかなかったです。
服が好きだからこそ、この辺は分かっておきたい事実・現実ですね。
取捨選択、そしてマイナスの事を知ることでよく見えてくる部分もあるのではないでしょうか。
宜しくお願い致します。