L/R Twill Work SH JKT Navy
素材 / リネン62% レーヨン30 ポリエステル8%
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Diversity
シャツなのか、ジャケットなのか、はたまたヴィンテージなのか、現行なのか。
様々な要素がミックスされULTERIORから生み出されたこの作品は過去のディティールを踏襲しつつ、デザイナーが考える現代でも着易くファッションとして成り立つパターンやデザインに変えることで全く新しい物に生まれ変わりました。
しかしながら見れば見るほど拘りや疑問が見つかる作品になっていて非常にULTERIORらしいなと。
多様性が求められる今にぴったりな多種多様な顔を見せる1枚になっています。
上のスライドショーを見ると分かるのですが、襟はスタンドカラーにも関わらず台襟がついています。
これは開きを綺麗に見せるためでフロントは倒れるようになり首の後ろ側はしっかり立ってくるような形状にさせるために台襟をつけています。
なのでフロントを開けた時もVゾーンが美しく広がります。
そして袖は2枚袖で構成されていて軽くですがタックが2ヶ所入っており体に沿うような作りに。
後ろ見頃の肩部分にはダーツが入れられておりヨークの切り替えしが無い分、着易いようにダーツを入れています。
見た目や着た感覚はシャツのような感覚なのですが、ジャケットを作るかのような拘りが詰め込まれています。
生地は強撚したリネンを芯糸にレーヨン&ポリエステルをカバーリングしたワッシャーツイル。
この生地もブランドの説明にあるのですが「ナチュラルな雰囲気になりすぎないように、強撚したリネンの芯糸にレーヨンとポリエステルをカバーリング」とあるのですが、ヴィンテージディティールを採用しながらも天然繊維の粗野な部分を抑えるためにあえてレーヨンポリで綺麗に見せているというバランス。
めちゃくちゃ面白くないですか。
しかもそのカバーリングによってヘンプのような弾力が生まれ、リネンそのもののシャリ感も感じるという現代技術と自然の良いとこ取りに。
ヴィンテージに、シャツに、ジャケットに振り切ってしまうではなく新しい要素やパターンを組み合わせたりミックスさせることで今までなかったものを生み出している。
非常にULTERIORらしい考え方の元生まれた作品ではないでしょうか。
シルエットは首周り肩周りはカチッと見えジャケットのような空気なのですが、身幅や裾の分量が多く膨らむようになっているのでシャツのような空気に。
本当にシャツだしジャケット。そんな感じの作りです。
厚みも程よくアウターとして中に薄めのニットを着込むことはもちろん、真冬にアウターの中にシャツとして入れてしまうのも違和感なくできるような生地です。
様々な要素を落とし込んだ作りとしての多様性 そして様々なモノと合わせる着方としての多様性。
とても現代的な1着ではないでしょうか。
こちらで173cmがサイズ4を着用、インナーにカットソーを2枚着てます。
ネイビーは色が深く、光の加減で青が出てくるようなとても綺麗な色をしており、フロントを閉めてしまってもモード感が強くなるので格好良いかなと。
あと閉めていてもULTERIORらしい膨らみが出て、決して締め付けるような見え方にならないのが良いですね。
そういったところにも余裕を感じます。
パンツは同じくULTERIORのNylon Air Poplin Mill-Pantsです。
個人的にネイビー×ストーンベージュの色もリネンのシワ感あるシャツにナイロン素材のパンツを合わせるのも良いんじゃないかと思っています。
スポーツミックスにもモードにも見えるような、この感じの合わせがウチっぽくで良くて正直大好きですね、はい。
「多様性」
逆にこの言葉が好きかと言われたら分かりませんが、着てみたら新しい自分に気付けるかも知れませんね。
是非。