Lithium Paint (Paper Blouson)

¥99,000

From 1994

1994年 4月5日 Nirvanaのフロントマン、カートコバーンが自ら命を絶ちグランジという大きなムーブメントが収束に向かいます。

その一方4ヶ月後イギリスではOASISによりLive Foreverという名曲が生まれる。

商業的になってしまったと自分を嫌い、自分の手で人生に幕を下ろしたカートコバーン。自分を愛しカートに対し永遠に生きてやる詩を書いたノエルギャラガー。

しかしながらこのブルゾンを見ていると激しい閃光を散らし燃え尽きていった彼や彼の歌が脳裏をよぎり、奇しくも私達の記憶の中に永遠に生き続けていると感じませんか。

Kurt Cobainという男、グランジというカルチャー、そして2023年にAUBERGEによって蘇ったペーパーブルゾン。紹介いたします。

Paper Blouson

カートコバーン=グランジという認識の人が多いと思いますが、グランジというのはシアトル出身のオルタナティブロックバントの事を指し、彼らが着ていた小汚い格好がやがてグランジファッションと呼ばれるようになります。

Paper Blousonもカートが着用していたことから、そういった解釈にあたるアイテムだと思いますが2023年の技術を使い作られたこの作品はグランジとは呼びずらい、最早新作として見た方が良いほどの手の凝り方をしております。

素材は「紙」

しかしこの作品は厳密にいうと和紙が水の状態のところにマニラ麻を絡めて繊維にしていてそこからコシを抜くために水洗い、タンブラーで揉み込んで元ネタのペーパーブルゾンに使われているタイベックスの紙の質感に限りなく近く寄せています。

デザイナーの小林さん曰く「こんな技術は日本にしかない」とのこと。

そして上記2枚の画像を見ていただきたいのですが、気付きますかね。

ペーパーブルゾンにプリントされてるワールドマップが全てジャガードによる織りで作られていることに。(これが本当に狂ってる)

AUBERGEの公式YouTubeでも言われているように紙にワールドマップをプリントすれば似たようなモノは作れるけどそれは単なる焼き回しに過ぎないとのことで、カーテンなどを織る日本に数台しかない特別な織り機で全長180cm幅(通常は120~150cm)の生地にデジタル化したワールドマップを組み込みジャガード織りで表現したとのこと。

いやぁマジでスゴい・・・

笑ってしまうくらい細かい。

ヴィンテージの復刻、特にこういったネタ要素の強いものって好きじゃないんですけど、ここまでやったらもう新作だなと。

そして上記3枚を見ると元ネタのペーパーブルゾンと色のノリ方が違うことに気が付きます。

実はこれカートが着ていたプリントのものが色褪せていたのかヴィヴィットカラーではくペールカラーに見え印象派の絵画のような雰囲気があると感じた為、京都の工房に頼み手で上から塗ってもらっています。

だから大陸ごとの色の違いや日焼けの感じなど、色のコントラストが美しい。

そして私も思っていたのですが、元ネタのペーパーブルゾンのパキッとしたプリントよりもジャガード織りとハンドペイントが生み出した繊細な表情がモダンで1つのアイテムとして現代ファッションを楽しめるのではないかと。

個人的に古着にはない芸術的要素と力強さを秘めているなと思います。

To 2023

グランジの象徴と言えるカートコバーンが着ていたペーパーブルゾンを全く新しいものに作り替えたAUBERGE

インスタのトップにある「最高な素材を卓越した技術で調理する、まさにヴィンテージなAUBERGEとも言うべき服。」

この文章を具現化したような1枚ではないでしょうか。

古着の復刻ではなく、2023年の新作として見ていただけたら。その気持ちが強くなる作品です。

We won't live forever in 1994

だから合わせとしてもUsedのデニムにジャックパーセルではなく、艶やかなワイドスラックスに革靴。

カートのコスプレとしてではなく、しっかり計算してファッションを楽しめるのがAUBERGEのペーパーブルゾン。

やはりその辺があるからなのか、シルエットやサイズ感が絶妙でバランスが取りやすいです。

ワイドでもISSUETHINGSのTYPE46(ストレートデニム)でも良さそうな感じ。

つーか単純にジャガードの柄のバランスと色味が格好良くないですか?

白に生えるような色合いで構成されていて、男臭さを感じられるからか嫌らしくなく着やすいです。

ブルゾンとしてまじで格好良い1着だと思います。

着用しているサイズは173cmがサイズ42の真ん中のサイズです。

中綿が入っていないこともあり、こう言ったライトアウター特有のシュッとした感じが好みなので44でオーバーサイズに着ることも出来ますがややジャスト目で着用しました。

当店のAUBERGE取り扱い一発目がこのペーパーブルゾンって感慨深いです。

思い出に浸ることも出来ますが、新しい思い出をこのブルゾンと共に作って頂きたいです。

It’s better to burn out than to fade away

錆び付くよりも燃え尽きよう

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