SLIT NECK JACKET / D.BROWN

¥70,400

ニットブランドのKheikiですがデザイナー本人がニットしか着ない生活をしていることもあり、ニットを着ていて生じる不満や欲求を作品にすることが多いようです。

つまりこの世の中に無いものが多い全く新しいものに近く、YouTubeの動画内でもnさんが「新しすぎてこっちが追いつかない」と言っていたくらい。

今回の作品は実は12月納品のもので4ヶ月ほど遅れて届いた作品です。

そのため正直気持ちは「今届いてどうするんだよ」と萎えていました。しかし着てみてその意識は0に。 

動画見てもらえば分かるんですけどかなり良い。その場で購入を決めるほどテンションぶち上げです。

というのも多くの要因が重なったから。その理由を説明したいと思います。

ニットで本気のジャケットを

そしてこのハイゲージのミラノリブを採用しているのにも訳があり、布帛のジャケットに佇まいを近づけるために出来るだけ綺麗な面持ちのミラノリブを選んだようです。

それによってそこはかとなくモード、ラグジュアリーな空気を孕んでいます。

ここも着てみて良かった部分でただのニットジャケットではなく、しっかりとモードにしてくれる。ニットのカジュアルで砕けた感じではなく、しっかりと力強さを感じる空気にしてくれます。

生地もそうですが、作りに関してもしっかりとジャケットです。

脇にはパネルの切り替えがあり、袖は二枚袖で前振り、肩はイセ込まれております。

ノーラペルなのでカーディガンのような見た目ですが生地と作りで調和がとれているので変にカジュアルにならないバランスなのでしょうね。

袖口と裾にはスリットが深めに入っています。

だからYouTubeでブラックをmasao shimizuのシャツを合わせていますが、このジャケットから覗くシャツの見え方が最高。

ジャケットなんだけどジャージやスウェットのような着心地で

ジャージやスウェットのような着心地なのにジャケットの空気を持っている

そんな不思議な作品なので「こっちが追いつかない」となってしまうんでしょうね。

以前もデザイナーの北川さんと話した時に「シンプルなものほど色々詰め込んである」って仰っていて、1つの作品に様々なギミックや思いを詰め込んでいるのが分かります。

このジャケットもぱっと見シンプルなのに語れるポイントがすごく多いです。

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