Micro Graph Check Poplin Shirt
素材 / コットン100%
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革新的モダンシャツ
ULTERIORのシャツは当店が取り扱いを始めたシーズンにもオーダーをしていて、個人的にいわゆるドレスシャツとは一線を画すものだと認識しています。
というのもウエストや袖を絞っているのではなく、「空気を孕む」ように身幅や裾周りが広げられており着るというよりも纏う感じに近いニュアンスで着用出来るからです。
しかも今回の生地、本当に滑らかで軽く纏うという表現にぴったり。
今までのドレスシャツの概念を打ち砕くような作品かなと思います。
その「空気を孕む」という部分ですが単純にオーバーサイズな訳ではなく、肩の落ち具合とアームホール、身幅、裾周りの大きさ、そしてラウンドの深さまで緻密に計算されているからこそ成し得る雰囲気なのかなと思います。
そして着るとジャケットやコートを着た時のように不思議とAラインのように広がる。
このアウターのようなシルエット形成が故、いわゆるドレスシャツではなくアウター感覚や主役として使える革新的なドレスシャツに仕上がっているのだと思います。
その他のシャツとの違いは普段シャツを好んで着てこなかった私だからなのか、他のシャツとの大きな差を感じます。
そして生地。
前述したシルエットに寸分の狂いなくハマる生地を採用しています。
ブランドの説明を抜粋すると「200番手の超極細スーピマコットンを使用した200/2ポプリン」とあります。
生地の番手を知っている服好きならば驚くほど細いコットンを使っていることに気付きますね。
正直肌触りが良すぎて「これをポプリンと呼ぶか否か」という問題が発生してしまうほど今までのポプリンという生地から良い意味でかけ離れていると思います。
すげー抽象的ですが触った感じを言いますと “サラサラでシャリシャリ”
化繊が入っているんじゃないかと思ってしまうほどの生地です。
生地はマイクロサイズのグラフチェックになっておりベースは白にチェックがオレンジ。
ほとんどの場合がピンクの単色にしか見えないほど細かいチェックになっています。
着てみると一層分かるシルエットの秀逸さ。
わざと小さめに設計した襟やそこからの胸元にかけての綺麗な広がり。
そして裾のカッティングもラウンドとフラットを掛け合わせたような角度がキツめのヘムラインになっていて、タックインせずとも違和感を抱かないような視覚効果を生んでいる気がします。
袖まわりの太さや肩の落ち具合、どこを見ても完璧で冒頭で述べたようなアウターような主役に近い存在感があります。
決してド派手なことはやらないULTERIORですが、こんな一見至極普通なシャツでも袖を通せば格好良いと思うような多くの拘りが詰まっています。
"難しいことを簡単に遂行する"
こんな言葉がぴったりですし、それがプロフェッショナルかなと思います。
誰でも作れるシャツですが、ここまで着て違いを明確に感じるシャツは中々ないと思います。
普段シャツを着ないという方でも納得できるシャツです。