Denim oversize shirt with seam details raw cut

¥167,200

ここ一年ほど女性デザイナーが手掛けるメンズ服にとても興味があります。

Alexandr ManamisやLea Bobergも女性デザイナーで男性デザイナーには無いような独特なカッティングやシルエットの構築を感じるからです。

このISABEL BENENATO(イザベルベネナート)もイタリア在住の女性デザイナーであり、マナミスやリア、そしてこのイザベルと各々方向性が違うのも面白いと思います。

大胆ながらも繊細な色合いを表現したデニムジャケットを紹介いたします。

実は「ニットに精通している」と紹介されたのですが春夏ということもあり展示会で一目散に目に入ってきたのはこのデニムジャケットでした。

まず色が最高なのです。

インディゴブルーをかなり薄くなるまで落としているのですが、どこかベージュや緑がかった色合いになっており所謂古着のデニムとは違った色合いになっています。

そしてその色落ちが見せる濃淡が美しく作品としての迫力を感じますよね。

しかも加工も施されているからか生地がとても柔らかく着用時に肩に乗っかるような、そんな軽い着心地もデニムジャケットでは珍しいかなと思います。

そして冒頭で言った女性デザイナーが作るデザインという部分。

左見頃は大きめの3rdのようなデザインで右見頃はデニムパンツの後ろ面を貼り付けたような見た目に。

そしてそこを真っ直ぐ断ち切るという大胆以外何者でもないデザインに。

しかしそんなデザインでありながら安っぽく・子供っぽくないのがさすがだなと思います。

丈も長めに設定されているのでGジャンというよりもカバーオールのシルエットに近いです。

サイズ感やシルエットですがSサイズでも大きめの作りで肩周りはゆったりしてます。

しかし袖丈や袖幅、そして着丈のバランスが絶妙でダボついた印象にならずに着ることが出来ます。この辺りがメンズと大きな差でしょうか。

大きければ良いというわけではなく、しっかりとファッションとして美しく魅せられる造形になっているというのが素晴らしいですね。

173cmがサイズSを着用
パンツはSuper Fine Wool Tropical Tucked Trousers
シューズはWhole Cut Tassel Loafer

着用時の通常のGジャンにはないモードで洒落た空気になるのが分かる作品。

YouTubeでも言っていますがワークな匂いがそこまでしないですもんね。

やはりしっかりとデザインされシルエットも構築されているからこその空気や雰囲気に仕上がっているのだと思います。

ここまで大胆でいてファッションの枠からはみ出てしまうことなく着地させているレベルの高さ。

とても着ていて楽しく満たされる1枚です。

是非袖を通してみてください。

×