CORKSCREW YARN P/O / BLACK
元々sacaiのニット担当だった諸橋氏が始めたブランド MAYKAM(メイカム)
sacaiの聡明期とも言える2010年代を支える続けた人物が作るニットは素材の良さを極限まで生かしつつも新しい技術を取り入れた新鮮な作品が多いです。
こちらのニットもシンプルながら実物の触り心地や着心地はパッと見では想像し難いモノになっています。
画像だけ見てしまうとざっくりとした柔らかなニット、と思ってしまいそうですが実はカベ糸と言う強く撚りをかけた糸を螺旋状に巻きつけた糸を使用しているためCorkscrewという名前にもなっているのだと思います。
そしてカベ糸を使用しているのでこのざっくりとした柔らかそうな見た目に反してちょっとドライ・・・
摩擦に強いような表面をしているのです。
シルエットはゆったりとしたリラックスシルエット。
しかし「スウェットより着やすい」と言うのはシルエットだけでなく、素材の伸縮にも驚く編み立てでアクティブな運動も余裕で出来る、オールコートでプレッシャー掛けれるくらい着心地が良いです。
そしてそのリラックスシルエットがこの畔編みの存在感を引き立てますよね。
視覚的に優しく温かいと言うのも特有の要素なのではないでしょうか。
肩は落ち袖幅は太め、しかしリブが切り替えられておらず編み続けられているので変に溜まりが出来ないのが不思議ポイント。
「縫いで作る服」と「編みで作る服」の違いがこういったディティールを見ると明確に分かりますね。
シームと言う人工的に感じる部分が編みだと少ないせいか、とても無機質なのですがそれを獣毛と言う温もりに溢れた素材で作るので無機質と有機質が同居しているような空気感になるのです。
それがとても面白く魅力的な部分だなと感じます。
173cmがサイズ3を着用
最初はサイズ2でも着れるかなと思ったのですがちょっとキモかったのでサイズ3を着用。正直これくらいのゆとりは欲しいかなと言うところ。
レザーパンツとの合わせも最強でハードで無骨なレザーパンツにプリキュアくらいギャルなニットが乗っかることで素材感に強弱がついてニットもレザーも引き立つ合わせですね。(レザーパンツはサイズ2を着用)
セットでお勧めしたいくらいハマった合わせです。
シンプルなようでとてもこだわった凝ったことをやっている。
そんなプロフェッショナルな部分を感じてしまうMAYKAMのニット。
多分手に入れたら1日中これを着て過ごす日が増えるんだろうな、と思ってしまうような作品です。
是非お試しください。