CHINA SHIRT JACKET / Faded Black
服に目覚め、初めて自分の中で「高いなぁ」と思って購入したアイテムがそれこそレザーでした。
当時高校生だった私はバイト代で服を購入していたのですが、そのレザーにおいては1ヶ月分丸々購入に充てたこともありとても高価に感じました。
そして当時お付き合いしていた彼女とのデートの時に着て行ったのですが、爆裂に風邪を引いておりその直後に破局。私にとってレザーというものには思い出が詰まっております。
このCCUのレザーにも様々な思い出が詰まっていけばと思いつつ紹介させていただきます。
今期からスタートしたCCUですがそもそもは今期の資料をネット上で見ていた事が発端。
というのもこのChina Shirt Jacketを見つけたから。
フロントにはチャイナシャツのようなディティールが落とし込まれているのですが、そのほかはミリタリーも感じられるポケットを配置したり様々な要素がミックスされ作られております。
YouTubeでも話しているのですが"レザーブランド"となるとバイカーやワークのイメージになりがちな所をしっかりデザインしファッションとして楽しめる作品を作っているのがとてもセンス良く感じます。
ここまでのデザイン力を持ったレザーブランドも中々いないのではないでしょうか。
そして生地は0,7mmという薄さのカウレザーをあえて茶芯が出るように加工しています。
このブラックとブラウンのコントラストがなんとも美しくデザインも勿論ながらこのレザーだというもの物欲に刺さる大きなポイントになりそうです。
しかもこれを高校生の私が1ヶ月のバイト代を注ぎ込み購入したレザーと近しい値段で作っているというのが驚きです。
「(価格的にも)手に取りやすく、着やすい」これをレザーブランドとしてしっかり体現していますね。
China Shirt Jacketとあるように0.7mmのレザーは軽くとても着やすく作られています。
シルエットもインナーに厚手の物を着込んでも使えるようなゆとりのある作りで「シャツジャケット」と銘打たれていますが、アウターとしてしっかり機能します。
個人的にはブロントを閉めている時のポケットやチャイナボタンが直線が連なっていて幾何学のように見えてとても惹かれます。
173cmがサイズ2を着用
インナーはLeather Tab Knit Pullover
Lea Bobergのパンツとの相性が最高に良く、私としては細めよりもワイドなパンツに合わせるのが上手く噛み合うかなと思います。
何より非常にモード。
やはり前述した通りレザーといえばバイカーのような無骨なイメージですが、CCUはデザインのバランスが巧くレザーの質感は生かしつつも土臭くなり過ぎないように計算されていますね。
とてもファッショナブルな1枚です。
ブランド側の説明にも
「表面塗装が剥がれると、その下には茶色い芯が現れます。これにより、黒い革の表面に茶色いコントラストが生まれ、非常に独特で美しいエイジングが生じます。革製品を長く愛用することで、独自の風合いと個性が生まれ、愛着が湧いてくるでしょう」
とあります。
自分の風貌が歳を重ねることで変わるように、このレザーのコントラストも強くしてみては如何でしょうか。
なるべく良い思い出を一杯詰め込んで貰えたらと思います。