Type65 / Cotton Nylon typewriter

¥63,800

ダメージ、ブリーチ、そしてパッカリング。

様々な加工を施し生地やシルエットを ”料理” した上で提供してくるのがISSUETHINGSの良さであり最大の特徴であると私は考えています。

そのため素材を全面に生かしたような作品はあまりなく、どちらかと言えば擦れていたり色落ちしていたりアタリがあったりなど・・・そういったイメージの方が強いと思います。

こちらのジャケットも素材を加工し、そしてISSUETHINGSらしいシルエットに仕上げてきており個人的に言えばブランドロゴやネームが入っているわけでもないのに、とてもISSUETHINGSらしい作品だなと感じます。

まず素材はコットンナイロンタイプライター。

通常のタイプライターと違いナイロン混のため一層ハリがありアウター向きの素材になっています。


それをウォッシュにかけ裏地との縮率差でパッカリングを起こさせ膨らみのあるシルエットを再現しています。

そしてその加工で生まれたアタリやシワの数々。

これが最高に男らしく無骨で格好良い。もうドストライクな作品に仕上がっております。

ベースはミリタリーのMA-1のようなフライトジャケットだと思うのですが、着てみるとモードでエッジの効いた空気を孕みます。

そして膨らみがあるシルエットなのに何処かスタイリッシュな印象を受ける不思議な感覚に。

YouTubeの中でも話しているのですが、それこそドメスティックブランド全盛期の2000年代初頭のランウェイを開催していたブランドのような力強さを感じます。

ロゴや素材の良さだけではなく、それをしっかりと理解した上でパターンメイキングやデザインを施し冒頭で言ったような ”料理” をしてきているのです。

パンツはAUBERGEのCARJAT

インナーはIRENISAのLeather Tab Knit Pullover

靴はDimissianos&MillerのWhole Cut Tassel Loaferを着用

この合わせ、とてもやりたかった組み合わせです。

この良いモード加減のブルゾンの雰囲気を壊さずに、かといってモードにも寄せすぎない合わせをしたかったのですがIRENISAとの相性は抜群ですね。

土臭さとモードとフォーマルの掛け合いがとても当店らしく好きな合わせです。

着てみるとこのようにミリタリーベースという部分よりもモードな印象が先に来ます。

しかしながらそれが突飛ではなくてしっかりコーディネートに組み込めるようなバランスを保っているのも事実で、そのバランスが非常に巧い。

着た時に嫌味なく感じますし、良い塩梅で尖った空気がある。

新しいISSUETHINGSを感じる1枚です。

これはマジでお勧めや。

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