GUARDIAN / Navy Top

¥129,800

いやー久々に凄い熱量を感じるものに出会えたなと思ったのがこのGUARDIANなのですが「日本の技術力を持ってしてヴィンテージを超えるものを作る」というデザイナーの小林さんが仰っている言葉の意味がヒシヒシと伝わって来るような仕上がりになっている1枚なのです。

そして服という見た目が全てなモノに対して頭で考えるような、男心をくすぐる部分がしっかり詰まっている服好きに刺さる作品であると思います。

ちょっと今までとは違う・・・そう思って見てもらえると嬉しい作品です。

ArnysのForestierという名品をベースにしているのですが、19世紀のハンティングに見られるカパードクロスを当てこんだら面白いのではないかというところから、スーツで使うような梳毛だと加工が乗りづらいため経糸にSuper140'sのウール、そして緯糸にヘンプを入れ強撚させて洗いを掛けるという梳毛を使いつつも加工感が出るように作り上げた生地を使用。

その作りあげた生地はカバードクロスに見られる杢のような表情がしっかり再現されており、生地全体も梳毛を使いつつも生地感を視覚的に感じられる仕上がりになっています。

正直この経糸のみにSuper140'sを使うという発想に凄く驚き、生地そのものに魅了されました。

色もブラックネイビーのような深い色合いをしていてとても綺麗です。

デザインはハンドウォーマーポケットやゲームポケットを配置し、Forestierにハンティング要素を落とし込んでおります。

ポケット縁、襟裏、カフス裏、エルボーパッチにはウォッシャブルの牛革が使われており、Super140's&ヘンプの生地とともに経年変化していったら素晴らしい雰囲気になるのではないでしょうか。

裏地は背抜きになっており内ポケットを完備、丈も腰に掛かるようなミドル丈でインナーを調整すれば長い期間使え汎用性の高さも窺える1品です。

シルエットは決してオーバーサイズではくアウターとして綺麗に見える作りになっており生地の次にこのシルエットの良さがとても気に入っております。

何よりジャケットともブルゾンとも違う、独特なモード感が良くないですか。

生地とデザインが良く噛み合いとても良いバランスで新しい雰囲気を作り上げていると感じます。

173cmがサイズ42を着用

首周りや肩は大きすぎずスッキリして見えるような作り、そこから腰にかけて落ちる身幅と本当にシルエットが綺麗。

そしてNavy Topのカバードクロスにブラックのレザーが物凄く格好良い。

個人的に非常に気に入っている作品であることも含め、冒頭で言っている「日本の技術力を持ってしてヴィンテージを超えるものを作る」というのを本当に感じる1着です。

素晴らしい出来です。

前も言ったことがあるのですが「シーズンを重ねるたびにAUBERGEのコレクションのクオリティが上がっている」という部分ですが、最近は特に凄いと思います。

ヴィンテージベースなのは変わらないのですが、素材やアレンジが唯一無二で傑作が多く自分の手でヴィンテージにしていきたいと思えるものが多いと思います。

特にメンズファッションに欠かせない蘊蓄といった部分もしっかり詰まっている面白さもありますし。

こういうのをお客さんとあーでもない、こーでもないと話すのが自分としては大好きです。

これが刺さる服オタの皆さん、是非!

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