7月の中旬、クソ暑い中私は来期(2025SS)の展示会のアポイントに追われていた。
おかしい、どうやっても時間が遅れていく・・・
展示会場に着くごとに早めに終えようと思っているのに与太話に花を咲かせ巻くはずの時間は巻かれずにどんどん引き伸ばされていったのである。
そんな中19:00よりスタート予定だったのがIRENISAの初のランウェイ式プレゼンテーション。
場所は原宿駅前のジング、18:30会場ということだったのだが私は18:45現在 まだBoutique Wにいるのである。
どうやっても遅れる。ランウェイ中に一人入っていくのは地獄。もう飲みにいってしまおうか・・・
そんな絶望的な気持ちと共に18:50くらいにBoutique Wを後にし、三苫ばりのビルドアップで傾斜になっている原宿駅方面を目指すことに。
「暑い・・・」
ISSUETHINGSの白シャツにジントニのバロックショーツ、そしてIRIES H.M.のカンカン帽という優雅な出立ちなのに早歩き、なんなら小走りで人混みをかき分け会場に向かっていた。
しかしkujakuの西坂氏がacaciaならハマるとお薦めしてくれて、実際大好きで愛着のあるIRENISAのショーは絶対に見たい。そんな気持ちで会場に着いた。
ほぼ19:00ピッタリ。
しかしまだ私と同じく会場に入っていく方も多く一安心。入口で営業のKさんと会い中に案内された。
「河村さん、何か飲みますか?コーラ・ジンジャーエール・ビー」「ビールで!!!」
なぜか後から来たのにオシャレ女子の目の前、最前列に私は陣取り手渡されたビールをほぼイッキで飲み干す。
ビールと共にその日1日の疲労や焦り、青山のマルニ付近で角から出てきたミキティとショウジ夫妻とブツかりそうになった思い出を洗い流してく。
そしてIRENISA初となるランウェイ形式のプレゼンが幕を開けるのであった。