やっぱ良い、このブランド。
セルビアから来た彼は単身で日本に乗り込み自分の作品を自分で選んだ店に紹介していき売り込みをしていく。
一方で他のDMではSNSで15万人ほどフォロワーがいるファッションインフルエンサーからは「貴方の店を紹介したい。でも画像のみなら5万。動画撮るなら20万だね」と来ていて「たけーよ、56すぞ!!!」と返信。
もちろん金を稼ぐために服も売るしSNSを利用して商売する人もいるんだろうけど、求めているところが "金" になってしまうと情熱を感じないというか、こちらのノリとは合わなくなってしまうのかも知れない。
セルビアから来た彼はこのブランドそのものを自分の人生だと思っているような強い気持ちが感じられて、久々心を打たれた。
ブランドの内容としては10人ほどの少人数でヴィンテージの織り機や近くで取れた素材を元に伝統的でいてかつファッション出来るような新たなバランスを築き製作。
「自分と家族が食っていけるだけでええんや」
と価格設定も控えめ。(中には15〜6万のアウターもあるけど)
しかしそんな彼は日本に来てから時差ボケに苦しみ「海に行きたい」と熱望。これはセルビアに海がないからかも。
そして空いた時間に一人で海へ。しかも歩きで。
「前もって歩いたら1時間ちょっとかかるよ」伝えていたのですが「全然オケやで」と海に向かいその後DMで、
「Kei 海に着いたやで、いい感じや」
「ぶっちゃけめちゃ遠かった。しんどいわ」
「多分帰りはムリや」
「タクシー呼んでくれへんか」
と時差ボケによる体力の限界を知ったようで私は「海には呼べないから近くのコンビニへ行け」と指示。店員さんがタクシーを読んでくれたみたいで万事OK
好きだわぁ
デザイナーらしからぬマシンガントークや自分の娘を溺愛している所、そして京都でも鴨川で黄昏ていたところ、こんな人間味溢れるデザイナー久しぶりです。
服はホンモノなので是非トライしてみてください。
■Jacket/ ¥78,000+Tax 肩幅47cm 身幅54cm 着丈83cm 袖丈66cm
■Trousers / ¥44,000+Tax ウエスト85cm 渡幅36cm 股上36cm 股下76cm 裾周り29.5cm
着用した感じは動画にて